皮革の加工方法についてなめしや染色の方法

発行者 ジョージがお届けします。

皮革の加工方法や種類についての豆知識

皮のなめし方・方法について

皮を革にして、製品化するとき

「皮をなめす」

という作業があります。


動物の皮を剥いだものをそのままにしておくと
腐ったり、固くなったりします。


それでは製品としては使えなくなるので、
皮をなめして製品として使えるようにします。

具体的な「なめし」とは主に

タンニンなめし
クロームなめし
混合なめし


に分かれます。

革の見本帳


それぞれを簡潔に説明すると

「タンニンなめし」は草木に含まれるタンニン(渋)を
皮に残っているコラーゲンに結合させて皮を変化させます。

ここでの変化は柔らかくする、染料の吸収がよくなるなど
製品として加工しやすい状態にします。

この方法は、大昔から存在し、時間と手間をかけて
なめす方法です。

その後、化学が発達し、「クロムなめし」という薬品を
使ったなめし方法がでてきます。


タンニンなめしに比べて低コスト、短時間で
タンニンなめしに近い革の質感が再現できます。


現在バッグや衣料品を製品化する際のなめしは、
ほとんどがこの方法を使っています。

タンニンなめしと違う点は、吸水性が少なくなり
水をはじきやすい、伸縮性が出る、
などがあります。


逆にいうと、
タンニンなめしは使うほど使用感の「味」が出やすい
ともいえます。また型崩れがしにくい、吸湿性に
富んでいるのがタンニンなめしになります。



ネガティブな部分として使用済みのクロムを焼却する際、
人に有害な6価クロムに変化するので注意がいること。


さらに「混合なめし」という方法は、これら
2つのなめし方法の特徴を生かして行う方法で、
適度の柔軟性を持たせ、伸縮性を少なくする
ような位置取りにし、運動用品や革手芸に
使いやすいものになります。


手縫いのバッグや革製品を製造するには、
タンニンなめしに近くすることで、その特性を
生かすことができ、製品としては
使いやすく、良いものができることになります。

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かわの染め方について

バッグや財布に使う革は、
製品にする前に染める場合が多いです。


かわの染色法には大きく分類して、
染料染めと塗料染めがあります。


染料染めは、なめしを終えた革を大きなドラムに入れ
回転させながら、染料を革の芯まで染めていく
方法です。


ナチュラル感のある仕上がりになります。


一方、塗料染めは革の表面にスプレーや
ブラシなどで顔料を塗ります。


染色染めと比べて、自然の皮の感覚は
消えてしまいますが、表面の保護的な
役割も果たし、傷に強くなり、色落ちが
しにくい利点があります。


皮を染める意義は、焼けや変色を防ぐ
ことを主流に発達してきました。

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エンボス加工について

革製品の素材の詳細によく

エンボス加工

という文字が書かれていることが
あるかと思います。

この加工といいますのは、

紙,布,皮革,金属の薄板などに凹凸模様を与える加工法をいう。

と書かれています。


革製品でよく使われる方法としては、
裏側から「型」を押し付けて押し上げる
ことで、表にその形が立体として浮かび上がる
ような技術です。


エンボス加工された財布
※グッチのエンボス加工された革バッグの表面。

この加工法は革製品以外でも使われています。

紙でエンボス加工された身近なものとしては
トイレットペーパーがそうです。

使用感がよくなるよう、つるっとさせず
あえてざらつき感をつけて作られています。

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